私のHNの由来ともいえるSawが公開されたのは2004年。毎年この時期になるとSawが楽しみでならなくなったのは、3以降だと思う。私は元々洋ホラー(というかスプラッター)は苦手というか、嫌いだった。しかし、少し興味があったSawのノベライズを読んで衝撃を受けた。そして、映画を観てさらに衝撃を受けた。面白い。面白すぎる。Sawはストーリーにハマっていたのだが、シリーズを重ねる度にJigsawの哲学に入れ込むようになり、自分もどこかでテストを受けたがってるのかも(ノベライズの訳者あとがきにあったが)しれないと思うようになった。
Saw2はイマイチだったが、3から持ち直しはじめ、4,5はめちゃくちゃ面白かった。5は劇場に足を運ばなかったのが悔やまれるくらい面白かった。なので、今回6は公開初日に観に行こうと決めていた。見終わった今では、全ての作品が6のためにあったのじゃないか、というくらい。2もSawの方向を決める舵を取ったという意味で重要な作品だし前半3部作の完結編となる3も新章4、6への巨大な伏線を張り巡らせた5、そして何より全ての始まりとなった1。全てがSawを構成しているジグソーパズルの一部であり、全体はまだ見えない。
今からでも遅くはない。7はまた装いも新たに幕を開けるだろう。3Dかもしれない、とパンフレットにあった。その前に、これまでのSawを観て、6を観てほしい。この衝撃を、Jigsawの哲学の重みを、ぜひ劇場で味わってほしい。そして、生きる意味、生き方、生に関するあらゆることを考えてみてほしい。
スプラッタはちょっと・・・と敬遠せずに、勇気を出して観てみることを多いにオススメする。
パンフレット。中央部の回転木馬はちゃんと回転する悪趣味でもファンには涎垂モノのパンフレットだ
<以下軽くネタバレるよ、たぶん>
Saw6ではSaw,Saw2から続く一連のJigsaw事件が一応は幕を降ろす。しかし、Saw6でもまだまだ謎は残っている。Sawではちゃんと死なないと死んだことにはならない。なんといっても、ベレーズは生きていたのだから。その生死不明の彼らがまだまだ関係してくるんじゃないか?ジルは紙袋を誰に投函したのか?ホフマンはどうなったのか?Jigsawの仕掛けたゲームは全て終わったが、真の後継者は一体?謎は尽きない。全ては来年までのお楽しみ。それがSawなのだ。
後半3部作の完結編となる6のパンフレットでは、これまでの事件が全ておさらい出来るようになっている。一通り読むと過去作をつい観たくなってしまう。あぁ、裏ではこんなことがあったんだな・・・とか考えながら観るとまた違うだろうと思う。