23という数字は不思議な数字で、日常の至るところに存在する。それを23エニグマというらしいが、その23のオカルトめいた謎とサスペンスが組み合わさったなかなかに面白いサスペンス映画でした。
主人公はひょんなことから「The Number 23」という古本を見つけてしまう。書かれている内容は自分の過去と酷似していて・・・。過去と現在、主人公と家族を巻き込んで23が彼らを翻弄していく。
23はよく日常に潜んでいる。
- 親は子に23本の染色体を授ける
- 2012年12月23日はマヤ暦最後の日付
- QWERTY配置キーボードの23の間のキーはアルファベット23文字目のW
- 円周率の3.14159の各桁の合計は23
- アメリカがドイツに宣戦布告した日12月11日12+11=23
- ヒトラー自殺1945年4月1+9+4+5+4=23
- 終戦日である8月15日8+15=23
- タイタニック号が沈没した日1912年4月15日1+9+1+2+4+1+5=23
- 東京は23区
などなど。はっきりいってこじつけばかり。しかし、このこじつけに深みを持たせるサスペンス的なシナリオとテンポのよい展開が非常に面白かった。加えて、何か様々なことについて考えさせられる展開でもあった。愛とは何か、過去とは何か、運命とは、家族とは、父親とは。