2011/12/31

2011年私的映画ふりかえり

観た映画を後から思い出せるように、思ったことなどをまめにメモしているついでに勝手にランク付けて面白かった映画を備忘録的に発表しはじめて、今年で3年目かな。
自分が今年観た映画なので、ある程度旧作を含みます。
劇場で鑑賞した作品や、爆音で鑑賞した作品などはその都度書くようにしています。
去年はインセプションが1位でした。

真ん中らへん
87位 - GAMER
おぼろげにしかおぼえてないんだけど、ダサい近未来な感じだけぼんやりおぼえてる。
86位 - ワイルド・スピード MAX
まあ、嫌いじゃない作品なんだけど。この辺すね。
85位 - デス・レース2
ステイサム出てくるのかと思ってたら、なんと前日譚。そんなに面白くなかった。
84位 - コップ・アウト
ブルース・ウィリスのお気楽おまわりさんコメディ。つまらなかった。
83位 - パラノーマルアクティビティ2 TOKYO NIGHT
いたずら大好き悪霊がちんまいいたずらを延々するだけの映画。ラストのアレもよかったし、日本舞台だったし、本家よりは好きだったりするんだけど、いくらなんでもショボすぎて大して怖くない映画。
82位 - 復讐 運命の訪問者(爆音)
カナザワ映画祭にて。ま、まあ、面白かったんだけど、うん。
81位 - アンディ・ウォーホルのBAD(爆音)
これもカナザワ映画祭。はっきり言ってつまらない映画だけど、ちょいちょい面白いシーンあった。
80位 - PATHOLOGY
医大生がなんやかんやする映画で、そこまで面白くないんだけど、エロもあるし、イイ感じのグロもあったりで、まあ。
79位 - スプライス
キメラ作っちゃった!映画。キメラにNTRなんていう際どいシーンがあったり、キメラの動きがいい具合に気持ち悪かったりで画的には面白かったけど、主人公たちが全く科学者としてクズすぎるので「ハァ?」って感じでした。
78位 - LIMIT
TSUTAYAでレンタルしたらこの予告がマストで入ってるんじゃねーのかってぐらいしつこく予告編みたし、予告編みる度に「間がもたねえだろ!」ってツッコミいれてたんだけどやっぱり「間がもってねえ!」って感じでした。眠かった。
77位 - エクスペリメント
有名な監獄実験を映画化した「es」のリメイク。ある程度顛末は予想できるわけだから、それを超えるぐらいしてほしかったよね。
76位 - ジョナ・ヘックス
アメコミモノ。主人公カッコよくないし、なんつーか、イマイチ。
75位 - ナイト&デイ
トム・クルーズのやつ。
74位 - RED
オジサン版エクスペンダブルズか!なんて期待してみてみたら、またまたブルース・ウィリスのおちゃらけアクションでしたとさ。
73位 - マンディンゴ(爆音)
カナザワ映画祭。昔の作品に文句言っても仕方ないんだけど、奴隷制度あった時代の空気が完全に再現されててそれがもう気持ち悪かった。
72位 - その街のこども劇場版
NHKのドラマを劇場版にしたやーつ。試みとしてすごくよかったし、映像もよかったんだけど、内容うーんだったし、オチもうーん。
71位 - レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ
それはもうむちゃくちゃくだらない映画だけど、好きだよ。
70位 - ゾンビハーレム
上同。
69位 - マンソン悪魔の家族(爆音)
ディスカバリー・チャンネルとかで見ればいいや。
68位 - 抱きたいカンケイ
アシュトン・カッチャーカッコイイ。
67位 - とある飛行士への追憶(劇場)
つまらなかった。ただ、ファナがかわいかったからもうそれだけで十分でした。ファナかわいい。
66位 - 東京島
えっ、脱がないの!?しかもなんだその結末!?つまんねえ!
65位 - カランバ!(野外)
カナザワ映画祭の前夜祭野外上映。ま、まあ面白かったッス。
64位 - REDLINE
レースモノなのにつまらないスポ根映画みたいな感じだったのが残念。それ以外はまあまあ。
63位 - スカイライン
エイリアンモノが多かった2011年、CGショボいし、話つまらなかったけど、あの最後の展開はよかったね。
62位 - ジャッジ・ドレッド(爆音)
ランボーが近未来都市で大暴れする映画。
61位 - アメリカン・バイオレンス(爆音)
あー知ってる知ってるー、って事件を集めた映画。
60位 - アイアムキューブリック!
わからないキューブリックネタっぽいのが多かったせいか、あんまり楽しめず。
59位 - 空気人形
設定面白かったし、板尾創路の怪演もよかった。あと、ラストのアレも結構くるものが。ただ、全体的に冗長。
58位 - トランスフォーマー/ダークサイドムーン(劇場/3D)
いやー!映像スゲー!あと小ネタおもしれー!オモシロシーンおもしれー!以上。
57位 - ON AIR脳内感染
ゾンビ映画だけど、斬新な設定で低予算(っぽい感じよかった!)ながらよくできた映画だった。Kiss is Kill!Kiss is Kill!
56位 - マイティソー(劇場)
一連のアヴェンジャーズ関連映画で一番の駄作では?というぐらいのアメコミだった。
55位 - クレイジーズ
ウイルスパニック映画かな。そこそこ楽しめた。
54位 - ソルト
アンジーがスパイ。オチが割と読める展開だった。
53位 - チョコレート・ファイター
タイ映画。メイキングがヤバかった。
52位 - ゾンビランド
マーク・ザッカーバーグがゾンビをぶっ殺す映画。面白いって。
51位 - ヒーローショー
好きな映画なんだけど、もう二度とみたくない、クソ後味悪い映画。ジャルジャルよかった。
50位 - レスラー
ヒーローショーと同じく、好きな映画なんだけど後味悪くて。ミッキー・ロークよかった。
49位 - アンノウン
記憶が戻ってくーる映画で、面白かった。
48位 - スラムドッグ$ミリオネア
途中まではむちゃ面白くて、なるほどこれは面白いわ!って思ってたらオチがクソだった。ただ、そのクソエンドの後に関係ねーよそんなの!みたいなEDがサイコー。
47位 - デイブレイカー
ヴァンパイア映画。ヴァンパイア設定なんかをいい具合にブラッシュアップさせてて面白かったぞー。
46位 - ぼくのエリ
ヴァンパイア映画に入るんだろうけど、なかなか異色な作品。いろんな人がいうように、最後のプールのシーンは傑作ですね。あと、スウェーデン語(かな?)の感じとか、北欧のこどもの色白い感じとかすごいよかった。ただ、作品内でいろいろわからない部分があって、それを後からレビューしているブログなんかで読んで、すごい深い作品なんだなってわかって本来ならもっと上位にいれるべきだったんだろうけど、ここで。
45位 - 鴨川ホルモー
最後の最後まで栗山千明だって気付かなかったところが一番面白かった。
44位 - ヒン子のエロいい話
こういう映画好きだよ、うんうん。
43位 - 特攻野郎Aチーム
元々の特攻野郎を全然知らないでみたせいか、まあ、普通かな。
42位 - 世界侵略: ロサンゼルス決戦(劇場)
普通に面白かった。メカデザインがD9以降のエイリアンデザインで好感。
41位 - つみきのいえ
アニメーション短編。アニメーションはすごい。
40位 - 乱暴と待機
演者にぐいぐい引き込まれるいい映画でした。話が面白いかというと、まあ。
39位 - アメリ
面白いっすよね。
38位 - ジェイコブス・ラダー(爆音)
現実がわからなくなっていーく映画。ぼやーんってしていく感じとか、あのアングラ病院みたいなとこのイヤーな感じとか、むちゃくちゃ怖かった。
37位 - スコット・ピルグリム
面白い映画なんだけど、自分はまあそこまででも。
36位 - グリーン・ホーネット
最初はこのタッグ面白いのか??と思ってたらドッコイ面白かったわー!映画。3Dでみてたらたぶんもっと上位だった。
35位 - ガリバー旅行記(劇場/3D)
こちらを参照ください!
34位 - パイレーツ・ロック
このネットラジオ全盛を生きる自分が、海賊ラジオがあったってことを知れただけでもよかったし、あの船ちょうたのしそうだよね。
33位 - エンター・ザ・ボイド
ぐわんぐわんする一人称映画。映画というよりは映像体験って感じスゴかった。ギャスパー・ノエすごい。
32位 - リトル・ランボーズ
厳格に育てられボーイとやんちゃボーイのバディムービー+ランボーで面白かった。
31位 - マチェーテ
万年脇役だったダニー・トレホが主演ってだけでもういいよね。満足満足。
30位 - キャプテンアメリカ (劇場/3D)
愛すべきバカなアメコミ映画。アヴェンジャーズの予告編フォー!
29位 - デュー・デート!
途中まではロバート・ダウニーJrがかわいそうすぎてもうやめて!もうやめて!って思いながらみてたけど、面白かったっすね。
28位 - フィリップ、きみを愛してる
こんな愛の形もアリだよね(棒)
27位 - パコと魔法の絵本
くやしい!面白い。
26位 - ブルーバレンタイン
ある夫婦がデキる日と壊れる日を交互に見せるっていう鬼畜映画。うぅっ。
25位 - スーパー!(劇場)
キック・アス系を期待していったらレンチでぶん殴られて帰らされた感じ。シャラップクライム!エレン・ペイジがかわいい。
24位 - 13人の刺客
いろいろ圧倒されました。いやー。すごい。ラストの大立ち回りがめっちゃ長い。
23位 - SHOT
たぶんはじめてのウルグアイ映画で、ワンカットのPOV映画。加えて現実錯誤要素もあるので、もう頭ゆっさゆっさされる。ギャー!的な怖さからゾワワッって怖さまで味わえる傑作。
22位 - おまえうまそうだな
傑作アニメ。義務教育の一環で小学生にみせるべき。泣く。
21位 - サッカーパンチ
愛すべきザック・スナイダー!愛してる!
20位 - コンテイジョン(劇場)
ものすごくよくできたドキュメンタリ風の映画。すごくよくできてる。
19位 - 告白
中島哲也恐るべしでした。
18位 - 悪魔を見た
とにかくエグい。エグい。すごいよ、これ。チェ・ミンシクの舌なめずりやばい。
17位 - ゾンビランド(爆音)
再び登場ゾンビランド!一度みた後に爆音鑑賞したのですが、これがまあめちゃくちゃサイコーの体験だった。サイコー!
16位 - 月に囚われた男
低予算っぽい感じがよかったし、話スゲー面白かったし、AIのガーティが萌えすぎる。傑作。
15位 - 攻殻機動隊SACSSS3D(劇場/3D)
攻殻機動隊のOVAのSSS自体はもう何度もみたのだけれど、劇場で3Dでみるのはまた格別のよさがあって、なにより電脳通信のポップが3Dで飛び出したり、サイトーの鷹の目が3Dで飛び出してみれるのはヤバい。話は申し分ないし、タチコマ出てくるし、いい作品。
14位 - スペル
サム・ライミやばい。おばあちゃんコワすぎだし、あのラストは最悪(褒めてる)。
13位 - 冷たい熱帯魚
園子温やばい。でんでんやばい。やばいって。
12位 - ヒックとドラゴン
すごく好きな作品なんだけど、オチだけが気に入らない。あと、3Dでみたかった。
11位 - へんげ(爆音)
みるべき。
10位 - 先生を流産させる会(爆音)
みるべき。いや、今度いつみれるのかわからないけど。牛乳王子がすごくみたい。
9位 - 渇き
韓国のヴァンパイア映画。このなんともいえない倒錯した感じがめちゃくちゃ好き。
8位 - アンヴィル!
ヘビメタのドキュメンタリ。レスラーを彷彿とさせるような画好きだし、しかもこれ実話だし。ラストシーンがめちゃくちゃ好きで、あそこだけ何回か見た。
7位 - インビクタス
イーストウッドさすが。
6位 - キック・アス
でたー!おれたちのヒットガール!かわいい。

ワースト5
88位 - タイタンの戦い
つまんねーってこれ。
89位 - チャットルーム
嫌いな映画。
90位 - LAST SEVEN
サイテー。
91位 - エアベンダー
文句なしのクソつまらん映画だ!
92位 - ソドムの市(爆音)
はい!もちろん今年の中でワーストはもちろんソドム。爆音でみるソドムは最悪最低(褒めてる)でした。この先5年、10年ぐらいはしばらくみたくない。これだけはみたくない。普段、映画で酔ったりはしないのだけれど、これだけは途中胃から出てきそうだった。

ベスト5
5位 - サマーウォーズ
今さらかよ!って思われそうだけど、はい。今さらみました。なつきセンパイ!!
4位 - SUPER8(劇場)
ここもっとこうした方がいいんじゃないの?みたいなツッコミのいれどころ多いんだけど、それを超えてむちゃくちゃ面白かった。
3位 - ミッション: 8ミニッツ(劇場)
やばい。この映画はやばい。先に挙げた「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズの新作。そりゃあもうめっちゃよくできたSF。
2位 - 一命 (劇場/3D)
3D時代劇かー。どんなもんなんだろうな、って軽い気持ちでみに行ったらむちゃくちゃスゴかった。見終わった後に身体が震えるぐらいだった。大傑作。
1位 - くもりときどきミートボール
え?え?いいの?1位これでいいの?だって、ミッション: 8ミニッツとか一命あるよ?とは思うんだけど、ギークの端くれとしてこの映画を愛している。中盤のバカすぎる展開や、映像で笑えるし、ラストもサイコーだよ。

総評
長かった。去年は60本程度だったんだけど、まさか1.5倍もみてたとは思わなかった。書き始めてから90本もみたのかよ!って思った。
あと、相変わらずとりこぼしが多いので来年に回します。X-MEN: ファーストジェネレーションとか、ソーシャルネットワークとか、ブラック・スワンとか、見逃しているものが多いなあ。
ちなみに、ドラマもたくさんみました。24ファイナルシーズン、SUPERNATURALシーズン5-6、FRINGEシーズン2-3をみました。FRINGEは面白い面白い言われてるのもうなずける面白さ。
でも、個人的なベストはSUPERNATURALシーズン5かな。シーズン1からのサーガの完結編としてカタルシスがすごくあった。聖書になぞらえて起きる事件もよかった。新章としてはじまったシーズン6は、敵がコロコロ変わったり、今までのセオリーが通じなかったり、サムがアレだったりといろいろオモシロ要素を盛り込みすぎてごちゃごちゃしてる感じがちょっと。いや、面白いけどさ。
あと、24のファイナルシーズンはウワサ通り映画に続く感じだった。
来年も楽しい映画ライフがおくれますよーに!

2011/12/25

高専とは何か、そしてまた私はいかにして高専に人生を狂わされるようになったか

Kosen Advent Calender最終日、25日の担当のじぐそうです。
福井高専の5年生で、好きなウェブサービスは「tumblr」、好きなアイドルは「Perfume」、最近面白かった映画は「一命」です。よろしくお願いします。詳しくはこちら→about.me/jigsaw
昨日はid:hush_inさんの「きっと何者にもなれない高専生へ、就職活動(生存戦略)しましょうか」でした。
皆さん生存戦略してますかー!(アニメ見てないからネタがわからない)

さて、この記事をお読みになってくだすってるみなさんは「高専とは何か」と聞いてなにを思い浮かべますか?
「なんだっけ....4年制の高校だっけ?」って方はパンピーですね。「5年制で、技術とか学ぶ学校でしょ!」って方は興味はおありになるようですね。「ああ、変態の集まるとこでしょ...」って方は...よく訓練なされているようですね。
Wikipediaの「高等専門学校」の項によると
深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする5年制の学校(抜粋)
とあります。ざっくりと言ってしまうと「5年の間に基礎をガッチリ固めた上で働くときに必要な技術も学べるぜベイベー」っていう学校です。このおかげで、このご時世でも高い就職率をキープできているわけですね。
その他にも、だいたい15-20歳の期間に同じ顔ぶれと毎日顔を合わせ、試験前には助け合い、寮生になると共同生活までするので親交を深めて成熟させることができたりだとか、メッチャすごい先生がいたりだとか、実験が楽しかったりだとか、年に4回しか試験がないから趣味に没頭できたりだとか、ファッキンシットな大学受験がなかったりだとかでいいとこがたくさんあります。もちろん負の面もありますけどね。
でもそれは自分の所属する「◯◯高専」という視点、つまり局所的な視点で見たときのメリットです。
もっと大局的な視点、「全国に50ほどキャンパスがある巨大な学校」と見るとまた違ったいいところがあります。
全国に自分と同じような境遇にいて、メッチャ面白いことしてる人とかがいて、それが「高専」っていうバックボーンが共有できてて交流できるわけです。高専すごい。
それの爆発として「高専カンファレンス」があったりだとか、各種コンテストがあったりするんじゃないかと思います。
引用になるのですが、
「高専」というキーワードは謎の引力をもっている。  via http://kosenconf.tumblr.com/post/13720165401
この「引力」これに尽きます。「高専」ってだけで見知らぬ地で同郷の人に会って盛り上がるような、そんな不思議な「引力」があるように思います。高専すごい。

今でこそこういったことを体感しているけれど、思い返せば5年前はそんなことも露とも知らず受験勉強に励んでいました。この5年で随分遠いところまできたものです。
高専の門を叩く動機は「義務教育の延長みたいな勉強はもういやだ」「親父が行ってた」ぐらいなもんでした。当時はすこぶる素行が良くなかったので推薦などもらえるはずもなく、(当時は隕石でも落ちてきて学校滅べと念じてたぐらいだったので「推薦なんか癪だ、自分の進路は自分で掴みとってやる」ってのが意外とモチベーション高めてた気もする)学力考査に向けてせっせせっせと過去問をひたすら解いていました。
試験後はなぞの自信に満ちていて「絶対合格してるわ」って思ってました。そして、いざ合格発表の日はあまりの腹痛で保健室でダウンしながら「おれはもうだめだ」ってぶつぶつするのを保健室の先生にまあまあと諭されてたら、合格してたので泣きました。

それがたぶん、自分の人生がものすごくいい意味で狂うことが決まった日。Day 1。β世界線。

それから、あっという間に入学式を迎えてF4クラスに配属されました。このFというのは、FundamentalのFです。というのも、ぼくの母校である福井高専では1年生の間は混合学級で5学科の学生が入り混じったクラスで各学科の基礎的な科目や、文系科目などを学ぶという制度となっていたので、担任が体育の先生で、いろんな学科の学生と机を並べてペンを走らせていました。当時は、全然専門科目ないしなんなんだこの制度は!なんて思ってたんですが、年月が経って、各学科毎のクラスに分かれてからもF4クラスの他学科の友人たちと徹夜で麻雀したり、テスト明けに集まってだらだらと飲み明かしたりできて楽しかったなあ、って思えています。同じ学校でも、学科が違えば文化風土が全く違うので、話するだけでも楽しい。先に書いた通り、高専というバックボーンも共有してるし、話はすごく弾むし。
そして、そのF4で同じ学科だった友人に誘われて「Java同好会」に入りました。これも自分の中ではすごく転機だったし、たぶん誘われなかったら同好会なんて入ってなかっただろうしラッキーでした。自己紹介のときに「Javaは特に興味ありません!ぼくはPerlがすきです!」みたいなこと言ったのをなんとなくおぼえています(はずかしい)。この同好会のお陰でたくさんの先輩に出会うことができたし、たくさん貴重な経験をさせてもらいました。いちいち書くとキリがないけど、石川高専の皆さんと合同で合宿したり、カレー売ったり、FMの番組でパーソナリティをしたり、いろいろなことをしました。
今はもうほとんど関わってないけれど、後輩たちがもり立ててくれていると嬉しいなあ。

最後に、学生の本分である、学業の話。だんだん学年が上がって、3年生になって、何度か今自分が何をやっているのかわからなくなって、周りに高専を辞めてきちんと自分のやりたいことやるために進んでいく人がいて、それに比べて自分は何してるんだろうだとか、悩み続けて、でも勉強はしなくていつも追試常連だったりしました。そして、なんとかかんとか進級して、進路を考えたり、未来のことを考えるだけで目眩がするような4年生の終わり頃、すごく素敵な実行委員長挨拶を見た聞いた。→高専カンファレンス014tokyo 実行委員長挨拶
スライドだけでも見てほしいし、できれば動画で見てほしいです。それはもうめちゃくちゃ感銘を受けて、実は軽く泣いていた。自分はなんてもったいないことをしていたんだろうか!高専ってめっちゃいい環境じゃないか!せっかく武器の使い方を教えていただいているのに、自分はなんて不真面目だったんだろう!勉強しよう!そうしよう!ってね。
そして、幾度目かの進級の危機を乗り越え(それはもう大変だった。すごく大変だった。反省の弁と先生への感謝でこの記事の5倍書けるから割愛)無事5年生になりました。
実は、割と最近まで「高専サイコーフッフー」みたいな考えを持っていたけれど、それは全然本質をわかってないな、とある時気付きました。 高専生同士だけでつるんでいては、「高専の強み」が全く意味を成さない。高専生がいないところでこそ「高専の強み」がいかんなく発揮されるわけだし、高専生がいないところで勝負してこそ「高専サイコーフッフー」って言えるんじゃないか、と考え至ったわけです。ついで、まだ社会に出れるほどスキルを磨けてない、つまり、まだ学生でいなければならない。つまり....進学か!というような流れで進学を決意した。
まあ、劣等生だったので親以外は誰にも期待されていなかったけれど、結果的にうまくいってよかったです。高専生クオリティで半年ちょっとで5年分のツケを返して、睡眠時間を削りまくって勉強した甲斐があったかな。きちんと勉強しなおすと、低学年の頃「なんでこんなこと勉強してるんだろう」と思ってた科目が5年目にしてものすごく綺麗に全てつながってそれはもう感動しました。カリキュラムよくできてるじゃん!スゲーよ!って。

さてさて、すっかり長くなってしまったのでそろそろまとめ。
「高専とは何か」という問いに対して僕はまだ明快な解をもっていません。でも、拙い表現だけど「たくさんの仲間と自分の好きなことを学べて社会へ送り出してくれる学び舎」なんじゃないかなあ、と感じています。
最終日に長文乱文失礼いたしました!
これ読んで「高専行ってみたい!」ってちょっと思ってもらったらそれ以上のことはないですし、自分はこう思う!みたいな感想を↓のコメント欄に書いてもらってもめっちゃ嬉しいし、↑の☆+をポチッしてもらっても嬉しいです!
それではみなさん、よいクリスマスを!